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1時間以内でガス供給を遮断
ガス遠隔監視・遮断システム
大都市の地下に網の目のように張り巡らされているガス管。地震で破損し、ガスが漏れ続けると大爆発や大火災を引き起こす。そこで東京ガスでは、2001年に「SUPRIME」というシステムを稼働させた。
このシステムは、ガス圧力を家庭向けに下げる施設「地区ガバナ」3800カ所を、中央で一括監視している。地震による大規模なガス漏れを確認した場合、その地域にガスを供給する地区ガバナすべてを、電話線を介した遠隔操作で供給遮断する、というものだ。
地区ガバナは、以前からある程度以上の揺れがあると、自動的にガス供給を遮断するようになっていたが、たまたま揺れが小さく自動遮断しなかった地区ガバナが1カ所でも残っていると、その地域にガスが供給され続けてしまう。地震発生時、手動で遮断して回るのは時間がかかりすぎると懸念されていたが、このSUPRIMEの稼働で、どの地域でも地震発生・ガス漏れ検知後40分から1時間以内で遮断できるようになった。
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