北海道南西沖地震と奥尻島
1993年7月12日午後10時17分、北海道南西沖で地震が発生。人口4700人の奥尻島は、地震発生からわずか3〜5分という速さで津波に襲われ、一瞬にして約400戸の民家と200人以上の命が失われた。島の南端部・青苗(あおなえ)地区(左下)は特に被害が大きく、2m以上の津波が、1時間に13回も襲来した。島では、当時の教訓を生かし、総延長約14qの防潮堤(右上)が築かれ、また青苗漁港には津波避難施設として、高さ6.6mの鉄筋コンクリート製高床式人工地盤「望海橋(ぼうかいきょう)」(右下)が作られた。普段は、タテ32m、ヨコ124mの上部が海を眺望できる広場として、またその下は漁業関連の作業場として利用されている
(写真=北海道新聞社許諾 D0000W23T10、西山芳一)

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