政府が中心となって推進する“ビジット・ジャパン・キャンペーン”の一環として、日本の「観光広報大使」第1号に任命されたのが、ドラマや映画、舞台、テレビCMなどで活躍中の人気女優、木村佳乃さん(28歳)だ。このキャンペーンは、外国人旅行者の訪日を促進するのが最大の目的。観光広報大使は、広く世界の人びとに日本の魅力を伝える大切な役目を負っている。
「実は、私の祖父はかつてJNTO(国際観光振興機構)の理事をつとめ、外国の方々を日本に招致する仕事をしていたんです。また、私の父は今、ある大学で学生たちに観光原理の講義をしています。今回、私が観光広報大使に選ばれたことは、そういう背景とは何の関係もないのですが、とても不思議な縁を感じています。父も同じ思いなのか、大変喜んでくれました」
 木村さんは、韓国観光広報大使に任命されたドラマ『冬のソナタ』のヒロイン、チェ・ジウさんとともに、2004年7月22日に行われた「日韓観光交流拡大セレモニー」に出席。日韓を代表する有名女優の二人にとって、これが観光広報大使としての初仕事となった。「大役ですし、とても責任を感じています。もちろん、観光広報大使という名前だけでは終わりたくはありません。私は撮影で地方に行くことが多いのですが、日本には素晴らしいところがたくさんあります。海や空気がきれいで、人びとも温かい。今後は、そんな日本の美しいところ、素晴らしい点を積極的に紹介していきたいですね」
 ロンドン生まれの木村さんは、3歳までロンドンに在住。さらに、中学時代の3年間をニューヨークで暮らした経験をもつ。「旅行者の目で見た場合、外国人が日本の地方に行くと困ることが多いと思うんです。いろいろな案内が多国語で表示されていないとか、外国人向けの宿泊施設が少ないとか、そういう面がもっと充実すればいいと思いますね」と木村さん。仕事で海外に出向くことが多い木村さんは、自身でも休みを利用して年に1、2回は海外旅行に出かけるという旅行好きだ。
「海外に行くと、まだまだ日本や日本人が理解されていないことがままあると感じています。もっとも日本に限らず、世界中の人びとがお互いの文化を理解し、歩み寄ることが大切だと思います。私自身は、日本の映画を海外に紹介し、日本のことをもっと知ってもらう、そんな仕事もできたらいいなと思っています」

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