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繊細でやわらかな曲線と鮮やかな色彩感覚とで、世界から注目を集めているアーティストがヨシヤスさんだ。彼女が創作した「ニャンコス」という猫をモチーフにしたイラストは、フィギュアとして商品化されたり、DVDアニメとして映像化されたり、あるいは今後絵本として出版される予定があったりと、多様な広がりを見せている。
「ニャンコスは私が4年前からイラストとして描き始めたオリジナルキャラクターです。雑誌や携帯サイトに出しているうちに徐々に知られるようになり、フィギュアやアニメ化の話が進みだしたんですよ」
2001年、ニャンコスは携帯電話メーカーのノキアジャパンの携帯サイトにキャラクターとして採用され、以来、世界的に知られるようになっていく。また、ヨシヤスさん自身もイギリスのファッションカルチャー誌「THE FACE」の特集で「注目する世界のアーティスト29人」に選ばれ、さらに東京やロンドンで個展を開催して高評価を獲得するなど、アーティストとしての知名度も急上昇中だ。
「ロンドンでは1カ月間個展を開いたんですが、アートを志す学生さんやデザイン事務所の人たちに高く評価していただきました。色や線にオリエンタルなものを感じた、という感想も聞いています。海外で注目され、作品で評価されたことは素直にうれしいです」
ヨシヤスさんは京都出身。西陣織の帯製造の家に生まれ育ち、京都精華大学芸術学部の卒業生でもある。
「日本でも、私の描く線や色づかいが西陣織の影響を受けていると言う人がいるんですよ。でも私としては、とくに影響されたとは思っていないんですけど……」とヨシヤスさんは笑って否定する。
「イラストはパソコンのグラフィックソフトを使って描いています。いちばん美しくて気持ちのよい線を出すために、普通では全くわからない1ピクセル程度の差異にもこだわるほど神経質になりますね。それは色づかいでも同じです。今後はニャンコスにこだわらず、感動できるストーリーアニメを作っていきたいです。それから学生時代に映像作品を作っていたこともありますので、機会があれば、いつかは実写も撮ってみたいですね」
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