火山列島日本の地下に眠る
再生可能なクリーン地熱発電
 火山列島日本の地下深部には、膨大な地熱のエネルギーがある。地熱発電は、地下数千mの地熱貯留層から熱水と蒸気を取り出し、その蒸気でタービンを回して発電する。地球のエネルギーが資源として有効活用できるのだ。
 九州の大分県、標高約1100mの高原にある八丁原発電所は、全国に17カ所ある地熱発電所の中で日本最大の規模だ。発電能力は11万kW、1軒で平均3kWの電力を使うとすれば、約3万7千軒分の電力をまかなうことができる。
 地熱発電の長所は、火力発電に比べ単位発電量あたりの二酸化炭素排出量が約20分の1と少ないこと。地球環境に負荷が小さいクリーンエネルギーなのである。

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