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冬の雪を 夏の恵みに変える
氷雪エネルギー利用
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北海道、石狩平野のほぼ中央に位置する美唄市は、年間積雪量が8mを超える屈指の豪雪地帯だ。雪が降るたびに除雪し、市内の雪捨て場に溜めていく。春には、その雪を融かす作業をする。長年、この作業を繰り返してきた。
雪を資源として使えないか――。1997年、美唄自然エネルギー研究会が生まれ、雪利用の模索が始まった。その結果、保冷と冷房に利用できることがわかり、その施設はすでに稼働している。
保冷では、貯蔵庫の中に雪を入れておくだけで、庫内の温度を一年中0〜4℃に保つことができる。そのため、農作物の貯蔵には最適であり、しかも電気でこの温度を保つよりコストが低く収まる。
一方、冷房としては、マンションなどに雪を溜める貯雪庫を併設、部屋と貯雪庫の空気を循環させる「全空気循環式」、あるいは貯雪庫の雪を融かした冷水を使う「冷水循環式」の2通りの方式がある。
雪1tの熱エネルギーを原油に換算すると10リットルに相当する。いま、美唄市の雪利用施設は7つ。総雪量は約4500t。つまり、4万5000リットルの原油の節約になっているのだ。
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