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てんぷら油で車が走る
廃食油から作る軽油代替燃料
魚介や野菜に衣をつけて油で揚げるてんぷらやフライ。日本ではこれらの料理で、年間約40万tもの廃食油が出る。そのまま捨てれば、環境汚染を起こしてしまう。
その“やっかいもの”が車の燃料に変身するという。東京都墨田区にある染谷商店の会長、染谷武男さんに開発のいきさつを伺った。
「以前は飲食店などから出る廃食油は、回収され、飼料、肥料、石鹸などに再生されていましたが、安い輸入油に押され、需要が減りました。その代替利用を考えていたときに、植物油でディーゼル車を走らす話を聞き、廃食油を利用できないかと考えたわけです」
研究の末、1993年、廃食油を原料としたVDF(Vegetable Diesel Fuel)の開発に成功。大気汚染の原因となる硫黄酸化物はゼロ、黒煙は軽油の3分の1以下という。
そしてユニークなのが回収方法。ペットボトルなどに詰めた油を10回、店に送った人が、福島県只見町の森、3.3u分の所有者になれる制度をつくった。廃食油をリサイクルするだけでなく、森の所有者を募り、森を守ることでもCO2削減に一役買おうというものだ。
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