先端技術と豊かな経験で温泉を掘る
利根地下技術・渡辺謙二さん
 日本では今、東京をはじめとする都市部でも、天然温泉の施設が続々と誕生している。利根地下技術は創業当初の1920年代から、全国1800件以上の温泉開発に携わってきた会社だ。空中写真や地質調査をはじめ、多様な測定機器を駆使して源泉を探り当てる。「約15年前、町おこしのために全国の市町村に1億円が交付されたのをきっかけに、温泉開発に注目が集まりました。温泉が出ないとされていた市町村でも、技術の発達とともに、可能性を求めて開発に取り組むところも増えています」
 温泉は、開発から利用できるまでに、短くても1年半はかかる。日本は全国どこを掘っても温泉が出るほど温泉の豊富な国だが、温度・湯量や、経費まで条件を満たすとなると、掘り当てるのは簡単な話ではない。
「地下のことはまだまだ予測がつかないことだらけ。温泉が出たときのお客さんの満面の笑みが、私の喜びですね」

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