大都会の新しい癒し空間
東京都 東京ドーム 天然温泉スパ ラクーア
 2003年5月1日、東京の真ん中に開業した「スパ ラクーア」。都内一の湧出量を誇る温泉を利用した、都会的な癒しの場である。
 この温泉は、屋根付き球場「東京ドーム」や高層ホテル、遊園地などと一体になった施設である。これらの施設には、年間3000万人もの人々が訪れる。その中に山間のひなびた温泉風の露天風呂、山小屋風のサウナ、東南アジアのリゾート風の空間など、さまざまな温泉施設ができたのだ。都会にいながら、どこか異空間にいるような錯覚を与えてくれる工夫がされている。
 通常、都内では1000m掘れば温泉が湧くといわれ、東京湾の埋立地「お台場」をはじめ、あちこちで温泉が掘削されている。しかし、ラクーアでは、よりよい泉質を求めて1700mまで掘り下げた。そこから湧き出す温泉は、3万年以上も前に地中に閉じ込められた、氷河期の海水なのだそうだ。

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