今は、温泉といえば一泊旅行が主流だが、その昔は、温泉へ行くことは「湯治」と呼んで病気療養の目的が多かった。1週間を「一廻り」と呼ぶひとつの単位として「二廻り」「三廻り」と長期滞在したのである。
 短期の湯治が各地で一般化するのは18世紀頃からだ。さらに、湯治を目的としない旅人が一泊だけ温泉に泊まることを称して「一夜湯治」という言葉が生まれたりもした。そして、それが一泊二日を基本とする現代の温泉旅行につながっているのである。

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