いまどき日本列島
みんな、アニメーションを見て育つ
文●坂上恭子

 世界的にも高い質と内容の多様さを誇る日本のアニメーション。『千と千尋の神隠し』が、第75回アカデミー賞を受賞したのはその証といえよう。次々と新しい作品が生まれる中、テレビでは10〜30年間も放映されている作品が何本もある。テレビの視聴率ランキングでは、ネコ型ロボットが主人公の窮地を救う『ドラえもん』、庶民的な家族の日常を描いた『サザエさん』や『ちびまる子ちゃん』など、親子二世代にわたって親しまれている作品が常に上位に名を連ねている。
 一方、新作で健闘をしているのが、『名探偵コナン』や『犬夜叉』など少年向けのマンガ誌から生まれたアニメーション。どちらも主人公が仲間とともに活躍する物語で、愛と勇気、友情が主題。これらは、日本のアニメーションとマンガに共通する古典的な主題といえる。いずれにせよ、親子そろって安心して見られる作品が、高い支持を得る傾向にあるようだ。

close