新しい居住空間は、地面の下!?
 建物が密集する首都圏では、地上に新しい生活空間を作ることが、だんだん難しくなってきている。そこで考え出されたのが、地下を有効利用する「ジオトラポリス構想」。深度50mを超える首都圏西部の地下に、商業空間や高速地下鉄の駅などの新たな都市機能を構築するというものだ。
 ジオトラポリス構想の実現に向けての実験は、1989年に始まった。東急建設によるSTUD(Sub Terranean Urban Development)プロジェクトが、神奈川県相模原市に設けた深度50mの実験坑で、技術や安全性、快適性などの研究を続けている。
 相模原市も含めた首都圏の地下深くにある泥岩層という地層は、強度が高く、大深度地下開発に適した地質。ジオトラポリス構想が実現すれば、高い断熱性や防震性など、地下の特性を生かした快適な空間が生まれる。日本人の生活の場が地下に広がることも十分に考えられそうだ。

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