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裏方の後継者をどうつくるか
「檜枝岐歌舞伎は、村にとって大きな観光資源です。尾瀬は自然のものですが、歌舞伎は人が育ててきたもの。一度とぎれたら、なくなってしまう。だから、僕らが踏んばって、次の世代に繋いでいかなければと思ってます」
こう言うのは、若い座員の中心的存在の星隼人さんだ。
一方で、座長の正徳さんはこんな話をしてくれた。
「確かに役者には元気な若者がいるんですがね、床山(髪結い)や着付けなどの裏方の後継者をどうするかが、当面の問題です」
座長が入団した約40年前は、30演目を上演できた。しかし現在は11演目。数が減った大きな原因は、義太夫(物語)を語る太夫と三味線弾きがいなくなったことだ。いまは、語りも三味線もカセットテープで流している。
伝統芸を次の世代に繋いでいくことはじつに難しい。しかし、いま上演できる11演目はどうしても残していきたい、これが座員みんなの思いだ。
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