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一方、家庭とは別に、町の中でもカレーはさまざまに普及していった。ほとんどの食堂のメニューにはカレーライスがあるのはもちろんのこと、蕎麦屋には鰹だし風味のカレーライスやカレーうどんがあり、パン屋にはカレーソースを詰めたカレーパンがある。インド、タイ、インドネシアなど各国のカレーも、若者を中心に人気を集めている。その中でも、中村屋は東京・新宿でインド式カレーを作り続けて74年という老舗だ。1927年、創業者の相馬愛蔵が、当時日本に亡命していたインド民族運動の指導者、ラス・ビハリ・ボースを娘婿とし、カレーの作り方を教わったという。小麦粉の入ったルウを使わず、野菜で自然なとろみをつけているので、さっぱりとしていながら、コクもあるのが特徴だ。漢方薬としても使われている香辛料をふんだんに使っているから、体にもよく、何度食べても飽きがこない。 |
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