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将来を嘱望されるプリマバレリーナ 上野水香
長くて美しい脚、類いまれな身体能力と表現力をもったバレリーナとして、その将来性を大きく期待されているのが上野水香さん(23歳)。母親のすすめで5歳からバレエを習い始め、幼い頃から才能を発揮していたが、1993年、スイスで行われたローザンヌ国際バレエコンクールでスカラーシップ賞を受賞したことが、世界デビューへのきっかけとなった。
「コンクールで一番いい賞をいただいたとき、初めてプロになることを意識しました。この賞のおかげでモナコ留学も決まりましたし、もしその留学がなかったら、今の自分はなかったと思います」
当時15歳だった上野さんは、モナコのアカデミー・ドゥ・ダンス・クラシック・プリンセス・グレースに入学し、2年後に首席で卒業した。その後、帰国して牧阿佐美バレヱ団に入団し、98年に「くるみ割り人形」で主役デビューを果たす。翌年には、世界的に有名な振付家、ローラン・プティの推薦を受け、メキシコでのガラ公演に出演。以降、プティ作品に数多く出演し、しなやかな踊りで観客を魅了している。また、2000年3月には、所属するバレエ団の「白鳥の湖」公演に主演するなど、名実ともにプリマバレリーナの座に上りつめた。
「ガラ公演に招かれたことは、素晴らしい経験になりました。そのとき、自分もトップレベルに到達したいと実感しました。もちろん今でも、もっと表現力をつけたいと思っています。映画や演劇など、バレエ以外の芸術を見ることも、いい勉強になるんですよ」
現在、上野さんは年間約6作品の公演をこなす。1公演は2、3日間なので、バレリーナとして観客の前に立つのは年間でもわずかしかない。だが、その限られた舞台のために、ほぼ毎日練習に励んでいるのだという。
「ファンのみなさんの応援は、心の大きな支えになっています。私は舞台に立つのが大好きですし、舞台でうまく表現できたときは、自分でも感動します。これからもみなさんに喜んでもらえるバレエを踊っていきたい。将来的には、この日本を拠点にして、もっともっと海外から呼ばれるようになりたいと思っています」

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