地元の城を再建した人、自分の城を建てた人、 仲間と城めぐりをする人、それぞれ形は違っていても、 城を愛する気持ちは誰にも負けない――。 そんな城好きの人々を全国に訪ねた。
文●福島恵美、鳥飼新市 写真●武田憲久、河野利彦
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城が大好きな人々
地元の城を再建した人、自分の城を建てた人、 仲間と城めぐりをする人、それぞれ形は違っていても、 城を愛する気持ちは誰にも負けない――。 そんな城好きの人々を全国に訪ねた。
文●福島恵美、鳥飼新市 写真●武田憲久、河野利彦 |
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地域のみんなの憩いの城
岐阜県・可児剛さん
1989年、日本では「昭和」に代わって新しい元号「平成」が制定された。この同じ年、可児さんの居城が完成した。名づけて「平成可児城」。3階建ての天守閣がある本丸、別棟である二の丸・三の丸と、約1370m2の敷地を、全て「城」に見立てた住宅だ。天守閣の上には、日本の城の象徴である 鯱 も金色に輝いている。
幼い時に両親と死に別れ、苦労が続いた可児さんの夢は、「一国一城の主」になること。その夢を、砂利採取の事業を成功させ、40代でかなえたのだった。 可児さんはこの城を、広く地域の人にも使ってもらおうと考え、天守閣の1階を40畳の大広間にし、地域の集会や宴会ができるようにした。2階にもカラオケルームを造り、みんなの憩いの場として提供している。 「地域の公民館の代わりです」 そう言って笑う可児さんは、すでに子どもたちも独立し、今この広い“城”に一人で暮らしている。 |
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「平成可児城」の前庭にある大きな池では、可児さん自慢の錦鯉がゆうゆうと泳ぐ
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城内にある本格的なカラオケルーム。赤い絨毯にミラーボール、さらには舞台まである
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城のホームページを開設
兵庫県・岡泰行さん
日本の城を詳しく紹介したホームページ「お城めぐりFAN」。城の歴史や見所を、写真を添えて楽しく伝えている。城めぐりの旅が大好きな岡泰行さんが、個人で開設したものだ。
「ひと月の訪問者は約1万8000人。国内はもちろん、アメリカやアジアからもアクセスがあります」 取り上げている城は約300。岡さんが現地で実感したことや、その城に出掛けた人の投稿文が即時掲載されている。「城めぐりを始めたのは、時代小説を読んで現地へ行きたくなったから。城の立地や時代背景を体感できるのが面白いですね」 現在、Eメールで情報交換をしている会員は460人。会員同士で質疑応答をしたり、城の見学会を行うなど、城好きな人たちの活発な交流が展開中だ。 ※お城めぐりFAN http://www.shirofan.com/(英語ページあり) |
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「この城のように、人々の憩いの場所になっている城が好きですね」と語る岡泰行さん(大阪城公園にて)
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