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犬山城(愛知県)
高さ80mの丘陵上にあり、北側の崖下を流れる木曾川からの眺めが美しい城。1965年の解体修理の際に、17世紀初めの建築と確認された。1617年の増築により、現在の姿となる。三重の天守閣は、二層の櫓に望楼をのせたもので、天守閣が作られ始めた頃の形を残すといわれている。現存する天守閣の中でも、最も古いものの一つとされ、国宝にも指定されている。 全国で唯一の個人所有の城としても有名。
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犬山城天守閣を南から望む
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中城城(沖縄県)
日本と中国の間にあって、独自の文化を築いた琉球王国の城。中城城は、15世紀半ば、王国に仕えた護佐丸により完成された。太平洋を望む高台の城には、アーチ状の城門や、精緻な石組みの城壁が残っている。首里城をはじめとする城跡や遺跡とともに、2000年に世界遺産に登録された。
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ゆるやかな曲線を描く石垣と、堅牢な城門が残る中城城
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城造りに携わる人々2
漆喰職人
山脇組・田渕靖さん
文●坂上恭子 写真●森竹 隆 姫路城の特徴の一つは、美しい漆喰の白壁だ。その白壁の修復を取り仕切る田渕靖さんは、この道47年の大ベテラン。中学卒業と同時に、故・山脇寅次氏に弟子入りした。山脇氏は1956年から始まった姫路城の本格修復に携わった漆喰職人だった。 「親方は『仕事は見て盗め』という根っからの職人。経験を積みながら技を身につけるしかありませんでした」 漆喰職人の重要な技術の一つは、海藻のフノリや石灰、貝灰といった材料を混ぜ合わせる配合量を見極めること。素材に耐久性の高さが求められるからだ。それを覚えるだけで8年から10年はかかる。一方、塗りの技術も大切。「ただきれいなだけではなく、微妙な起伏や柔らかみを出すことが一番難しい」と言う。 姫路城の修復作業は毎年9月から翌年3月にかけて行われる。その間に修復できる箇所はごくわずか。全体の修復を終えるには30年から40年かかるという。「遠くから姫路城を眺めるだけで惚れ惚れする」と語る田渕さん。そこには世界遺産を支える職人の誇りがある。 |
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62歳とは思えない均整の取れた体と若々しい笑顔が印象的な田渕さん。「高い足場に登るには、つねに身軽じゃないとね」と、日焼けした顔をほころばせる
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