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子どもクラブ

禅林学園高等部


少林寺拳法とは

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禅林学園のあるこの地が発祥の地です。

 少林寺拳法は、開祖・宗道臣によって、1947年、この多度津町で始まりました。現在少林寺拳法連盟の登録会員数は約150万人。海外30カ国に支部が置かれています。


 少林寺拳法が他の武道やスポーツと大きく異なるのは、強さを競ったり、勝ち負けを1番に考えるものではないという点にあります。攻撃するためのものではなく、自分を、そして自分の愛する人たちを守るための護身術です。だから、少林寺拳法には勝敗を決める試合はありません。大会はありますが、それはあくまでも習得した技術を披露し、評価される場なのです。


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少林寺拳法の開祖、宗道臣

 宗道臣は、少林寺拳法を「人づくり」の手段として、自分を大切にできない人間が他人を大切にできるはずはないという、「半ばは自己の幸せを、半ばは他人の幸せを」の理念を打ち出しました。少林寺拳法の技術を身につけることで、自信と勇気を手に入れる、人と人とが協力し合うことの楽しさと大切さを学ぶ、というのが修練の大きな目的です。


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「半ばは自己の幸せを、半ばは他人の幸せを」の理念に基づいた少林寺拳法。

 少林寺拳法にはたくさんの技がありますが、大きく剛法・柔法・整法の三法二十五系から成り立っています。それらはすべて、人間の骨格や筋肉などの生理的な原理と自然の原理を活用したもので、守りと反撃を考えて生み出された技術です。突き、蹴りといったものが剛法、そして、抜き・逆(ぎゃく)・固めといった、相手からの攻撃をうまく利用して、最小の力で相手のバランスを崩すのが柔法です。だからこそ、少林寺拳法は体格の大きさや力の強さに頼らず、相手を制することが可能なのです。実技の授業で、体の小さな女子生徒が体の大きな男子生徒と2人1組で練習できるのも、少林寺拳法の技がそういった原理に基づいているからできるのでしょう。