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子どもクラブ

沼島中学校


沼島中学校について

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沼島中学校の生徒数は22人。みんな元気一杯です。

 四国と近畿地方に挟まれた瀬戸内海に浮かぶ淡路島。その南端(南淡町)から約10分間、小型定期船に乗ると、周囲10キロの小さな離島・沼島(ぬしま)に到着します。


 島には土木工事用の作業車や軽自動車などが時々走る程度で、信号はひとつもなく、島の人々は自転車と徒歩でのんびりと行き来しています。現在、沼島の住民は約700人。全員が港の近くに密集して暮らし、1、2階建ての民家が寄り添うように建て込んでいます。


 「こんにちは!」


 家々の間を縫うように続く細い道を、中学生たちが元気に挨拶しながら通ります。島民は互いに顔見知りばかりで、親戚同士も多く、すれ違えば互いに声をかけるのが当たり前。島全体が大きな家族のようなものなのです。


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沼島は瀬戸内海に浮かぶ周囲10キロの小さな島です。


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沼島の主産業は漁業。港にはたくさんの漁船が停泊しています。


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対岸の淡路島・土生港と沼島を結ぶ定期船。1日に10~11便あり、人や物資を運びます。

 1947年に設立された同島唯一の沼島中学校にはかつて毎年40~50人もの新入生がいました。しかし高校を卒業した若者たちが島を出て毎年30人近くも島民が減り続け、ここ10年ほどは1学年10人弱と少なくなっています。現在は1年生8人、2年生8人、3年生6人の合計22人の子どもたちが在籍していますが、ほとんどが小学生時代からの同級生で兄弟姉妹のように仲良しです。


 「海が近いから釣りができるよ。黒鯛がよく釣れる」と中学3年生の石井秀幸君。


 「島の人はみんないい人だよ」と同じく中学3年の小泉美香さん。豊かな自然と親しい人達に囲まれながら、生徒達は小さな島の生活を満喫しています。


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島の時間がゆったりと流れていきます(左)、先生も生徒たちとの時間をとても大切にしています。