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ハイテクジャパン

はたらくハイテク自動車


パート2

かっこよくて機能もすごい建設機械たち

 ハイテク化は、ブルドーザーやパワーショベルなどの建設機械でも進んでいます。人間のように2本のアームを持ち、一方で大きながれきを持ち上げながら、もう一方でその下にある小さながれきをより分けて、さまざまな仕事ができる「双腕作業機(そうわんさぎょうき)」。アニメに出てくる超大型ロボットの、腕の部分だけを実用化した機械といってもいいでしょう。2011年3月に起きた東日本大震災でも大活躍しました。


双腕作業機 双腕作業機

東日本大震災のひさい地で活動する双腕作業機(写真提供=日立建機 NEDO「独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構」の委託研究により開発)


3D画面

3D画面を見ながら、双腕作業機を遠くから動かす(写真提供=日立建機)

 この双腕作業機を含めた多くの建設機械では、「遠隔操縦システム」がとりつけられるようになっています。土砂くずれの事故現場などで作業する時に心配なことは、作業中にまた土砂がくずれ、建設機械だけでなく、運転している人も巻きこまれる二次災害がおこることです。そこで安全な場所から携帯(けいたい)用の操縦装置で機械を動かすのが、遠隔操縦システムです。さらに、はなれた場所に操縦室を置き、カメラ画面を見ながら操縦するシステムもあります。


 また、ふだんはディーゼル・エンジンで動いているのですが、作業台が回転する時の運動エネルギーを電気に変え、たくわえて、排出する二酸化炭素の量を大幅におさえた「ハイブリッド」型のパワーショベルもあります。


ハイブリッドパワーショベル

左:ハイブリッドパワーショベル
右:遠隔操縦ではたらくパワーショベル(奥)とクローラーダンプ(前右)
(写真提供=コマツ)


 双腕作業機から遠隔操縦、ハイブリッドまで、どんどんハイテク化する建設機械。アニメの中にしか存在しなかった夢の超大型ロボットは、もしかするとそんなハイテク建設機械の中から生まれてくるのかもしれません。


(2011年6月更新)