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青いバラ


愛好家の夢「青いバラ」とは?


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(C) SUNTORY HOLDINGS LIMITED

 みなさんは、バラといえば何色を想像しますか?現在では、赤色、白色、黄色、ピンクなど色々な種類のバラを見かけますが、なぜか「青いバラ」を見つけることができませんでした。これは、元来バラの花びらには青色の色素(しきそ)が含まれないためであり、長い間、世界中のバラ愛好家の中でも夢とされた青いバラは、作り出すことは不可能とさえいわれてきたのです。




世界初!「青いバラ」の開発に成功!


 昔から数多くの挑戦が繰り返されてきた青いバラ作りですが、近年になり日本のサントリー社とオーストラリアのバイオベンチャー企業カルジーンパシフィック社(現フロリジン社)の共同研究開発により、青いバラを作り出すことに遂に成功しました。


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(C) SUNTORY HOLDINGS LIMITED


 従来からのバラ数種を人為的に交配するという品種改良手法とはまったく異なる、「最先端のバイオテクノロジーの遺伝子組換え技術」を応用し、約14年もの歳月をかけ生み出されたという青いバラは、パンジーから取り出した青色色素を作る遺伝子をバラに組み込むことで、世界で初めて青色の色素が花びらに存在する正真正銘の青いバラとなりました。 英語では不可能の代名詞とも言われてきたことからも、いかに青いバラの開発が奇跡的な偉業であるかがわかると思います。まさに、「世の中にない青いバラを作りたい」という研究者たちの熱い思いがあったからこそなしえた奇跡といえるでしょう。


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(C) SUNTORY HOLDINGS LIMITED




お花屋さんで「青いバラ」を買える?


 この青いバラは、2009年の発売をめざして、現在生産体制を整えている最中とのことなので、近い将来みなさんの身近なお花屋さんでも手に入れることが可能となるはずです。


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 なお、青いバラの研究過程において、1995年に世界で初めての青いカーネーションも開発されており、 日本では97年より「ムーンダスト」として発売されています。



(2009年7月更新)