東京は日本最大の都市で、23区内に約950万人が住んでいます(2019年現在)。東京は1869年に日本の首都になりました。それまでは、首都はずっと近畿地方(本州の西の中心)にありました。千年以上にわたって京都が首都として栄えていました。
日本は国のさまざまな場所から武家の政府(幕府)によって統治されてきました。12世紀から13世紀にかけては、関東地方を拠点とする鎌倉幕府が国を治めていました。17世紀の初めには、江戸(現在の東京)を拠点とする徳川幕府に勢力が移りました。この変化の間も、京都が首都であることは変わりませんでした。
1869年に、東京が正式に首都になり、行政官庁、国会、最高裁判所、大使館などの中央政府組織が東京に集まりました。たくさんの会社や銀行の本社も東京に置かれ、京浜地方(東京~川崎~横浜)は工業の一大生産地となりました。
東京にたくさんの人が集まるのは、ここが国の政治、経済、産業の中心であるというだけでなく、文化と教育の中心地でもあるからです。明治時代(1868年~1912年)以来、東京には一流の博物館、図書館、そのほかの多彩な施設があり、人々を惹きつけてきました。さらに国の4年制大学の20%以上が東京にあります。