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着物は日本の伝統的な衣装です。肩からかかとに届くほどの長い袖が特徴です。身に付ける着物は場面によって異なり、日常身に付ける着物は特別な場合に着るものにくらべてとてもシンプルにできています。
着物は男性用、女性用、子ども用の違いはありますが、サイズは1種類です。どの着物を着るか選ぶときは、どんなデザインと材質が着る季節にぴったり合うかを考えます。女性の正式なよそおいの場合は、10インチほどの幅で、美しい装飾がほどこされた帯とのバランスも考えます。
着物の素材は木綿、毛、麻製のものもありますが、ほとんどは絹でできています。着物は西洋の衣装と比べると動きにくく、正しく身に付けるには時間がかかります。そのため着物を着るのは、特別な集まりや伝統行事などの場合に限られるようになりました。
たとえば、お正月、子どものすこやかな成長を願う七五三、結婚式、お葬式、成人式、卒業式などです。子どもが対象の七五三を除いて、着物を着るのは女性がほとんどです。
夏には軽くて木綿でできた着物を着て地域のお祭りや花火大会にでかけます。
着物の丈(長さのこと)とゆき(幅のこと)は、さまざまな小物を使って調整できるため、一般的に着物は着る人に合わせることができます。女性が着物を着るときは、まず足袋(つま先が親指とほかの指の部分に分かれた靴下)をはき、次に肌じゅばん(肌着)と着物の下に着る長じゅばんを身に付け、腰のまわりに紐を回して正しい位置に合わせます。その上に着物をはおり、丈を別の紐で調整します。最後に帯をしめて帯留めを付けます。
着物で外出するときは、靴ではなく鼻緒(はなお)のついた履物である草履か下駄を履きます。
代表的な女性の正装には数種類の紐を入れて10個以上の小物が必要です。男性の着物は女性のものよりも簡単に着ることができますが、きちんと着こなすには、ハーフコートにあたる羽織(はおり)と、ズボンにあたる袴(はかま)が必要です。
写真提供: 東京都およびアフロ