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日本探索

政府


Q. 日本の総理大臣とアメリカの大統領はどう違いますか?


A.

日本の統治制度は、アメリカやほかの西欧諸国とたくさんの点が似ています。ほかの国と共通している基本的な特徴として、(1)基本的人権の尊重、(2)国民主権、(3)選挙で選出された政治家による統治、があります。この種類の統治は民主主義と呼ばれ、国民に奉仕し、国民の意思を実行することを目指します。


民主主義の政府は、立法、行政、司法という3つの府で構成され、抑制(よくせい)と均衡(きんこう)の制度で運営されます。行政府の長は、アメリカでは大統領ですが、日本では総理大臣と呼ばれ、選ばれる方法も異なります。アメリカ大統領は国民の直接投票で選ばれますが、日本の総理大臣は、国会議員によって選ばれます。これはイギリスやほかの多くの民主主義国家で使用されている制度に非常に似ています(国会議員は、アメリカ議会やイギリス議会の議員と同じように国民によって選ばれます)。アメリカでは、大統領が、「長官」と呼ばれる閣僚を指名します。長官は連邦政府のさまざまな部門の長となります。日本の総理大臣も閣僚を指名します。こちらは「大臣」と呼ばれ、大臣を長とする機関は、財務省(アメリカの財務省に相当)や外務省(アメリカの国務省に相当)などのように「省」と呼ばれます。アメリカでは長官が議員である必要がありませんが、日本では閣僚の多くが国会議員でなければなりません。


アメリカの大統領も日本の総理大臣も国民に対して最終責任を負います。大統領は国民に対してのみ責任を負い、任期は4年、再選は1回認められています。一方総理大臣は、内閣の全員と責任を共有し、内閣は国民ではなく議会に対して責任を負います。議会が内閣の不信任を決議すると、総理大臣を含むすべての大臣が辞任するか、総理大臣が総選挙を告示する必要があります。全体的に、日本の制度は、個人に大きな権力が集中しないようになっています。