日本では古くから菓子文化があり、日本の伝統文化ある「茶道」でも、和菓子は重要な役割を果たしてきました。緻密な技術と経験によって生み出され見た目にも美しい「和菓子」は世界的にも有名です。しかし現代では、伝統的な和菓子とは別に、ユニークで親しみやすいお菓子が数多く生み出され、子どもから大人まで、多くの人をその味と見た目で楽しませています。日本の人々がこよなく愛する現代のお菓子たちを、ここで紹介していきます。
食べるだけで終わらない日本のお菓子
日本では、間食の時間にフルーツや菓子など、甘いものを楽しむことが多いのですが、中でもお菓子は、何十種類もの中から好きな味が選べるお菓子や、自分たちで作りながら学んで楽しめるお菓子、その土地の名産品を材料にして作られた地域限定お菓子など、日本ならではのアイデアを活かした色々な商品が生まれ、そのバリエーションはさらに増え続けています。
午後3時頃のお楽しみと言えばお菓子。大人も子どももこの時間が大好き♪
お菓子を選ぶのも楽しみの一つ
日本では、コンビニやスーパーなど、食料品を取り扱うほとんどのお店でお菓子専用のコーナーが設けられ、どこでも簡単にお菓子を見つけられます。学校が終わる時間になると、お菓子を買いに出かける子どもたちもいます。また、街中にはお菓子だけを専門に扱うお店もあり、所狭しとお菓子が積み上げられたその様子は大迫力!まるでお菓子の迷路に入りこんだかのようです。日本の子どもたちにとって、「たくさん並んだ色んな種類のお菓子の中から、その時に一番食べたいものを選ぶ」というのも、楽しみ方の一つなのです。
高く積み上げられたお菓子たち。日本にはこうした大規模なお菓子専門店もあります。
やっぱり味が一番。学べて楽しい。見つけて感激
お菓子は一つ10円~100円程度のものも多く、子どもでも買いやすい値段です。そして、その手頃な値段ながらも、味も見た目も良くて、楽しい工夫がつまっている、それが日本のお菓子です。
子どもに人気のお菓子のひとつに棒状のスナック菓子があります。とうもろこしが主原料で、そのサクサクとした食感はやみつきになります。さらにこのお菓子には、コーンポタージュ味やチーズ味、チョコレート味など、さまざまな味があり、味によってパッケージも異なっています。味で選ぶか、好きなパッケージで選ぶか... どれにしようか迷ってしまいますね。
パッケージや味に様々な種類があるスナック菓子「うまい棒」
また日本では、練ったり、こねたり、絞ったりと、子どもたちが自分で作り方を学びながらおいしく食べられるお菓子も人気です。中でも特に日本の子供たちに人気なのが、付属の粉に水を入れて練り続けることで、だんだん色が変わったりふくらんできたり、さまざまな変化で見た目も楽しいお菓子。最後は泡のようにふわふわとした食感のお菓子できあがり、ソーダやぶどう味を楽しむことができます。
練れば練るほど色が変わって、おいしいお菓子ができあがる「ねるねるねるね」。食べるだけでなく、作る過程も楽しめます。
お菓子そのものにキャラクターが描かれていて、見ていて楽しいお菓子もあります。カリッとしたビスケットの中にチョコが入ったこのお菓子は、カラメルを使用して一粒一粒にコアラのイラストが描かれていて、その絵柄はなんと500種類以上!中には見つけるのが困難な「レア」と呼ばれる絵柄もあり、見つけた人は「幸せになれる」かも...。
可愛らしいコアラのイラストが描かれたお菓子の「コアラのマーチ」。どの絵柄が出るかは、開けてみてのお楽しみ!
また、地域限定の「ご当地」お菓子も人気があります。さつまいもやジャガイモ、りんごなど、各地域の特産品を売りにしたこれらのお菓子は、子どもだけでなく大人にも好評で、旅行のお土産に選ぶ人もたくさんいます。日本を旅行したら、訪れた地域のご当地版お菓子を探してみると、きっと楽しいですよ。
茨城県のさつまいも、北海道のジャガイモ、青森県のりんごと、日本にあるそれぞれの地域の特産品を使ったスナック菓子。地域限定のお菓子は非常に種類も多く、こだわりの味も魅力です。
さまざまなアイデアとバリエーションで、子どもはもちろん大人も魅了している日本のお菓子。色々ある中からお気に入りのお菓子を見つけて、みんなで楽しく過ごしてみませんか。