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　綺麗なドレスを着て、お姫様のような写真を撮ってもらいたい！ 日本では、そんな子どもたちの願いを叶えてくれる「子ども写真館」が人気です。誕生日などの記念日に、子ども写真館で着飾って撮影してもらえるのですから、子どもたちからも大注目です。ドレス、着物など、さまざまな衣装に着替えて、まるでモデルのような気分を味わえます。

日本の子どもの記念日

　日本では子どもの成長をお祝いする記念日がたくさんあります。赤ちゃんの成長を祈る「お宮参り（おみやまいり）」や「百日祝い（ひゃくにちいわい）」にはじまり、毎年の誕生日、3月3日の女の子のお祭りである「桃の節句」、5月5日は「端午（たんご）の節句」といって男の子のお祭りがあります。
　さらに3歳、5歳、7歳でお祝いをする「七五三（しちごさん）」、20歳で迎える「成人式」は昔からあるものですが、最近は「1/2成人式」といって10歳でお祝いする新しい記念日も増えています。このようなお祝いの記念に、子ども写真館で撮影してもらい、思い出を残すことも楽しいですね。

子どもが主役の写真館

　子ども写真館では、和やかな雰囲気の中で、お店のやさしいお兄さんやお姉さんがおもちゃやぬいぐるみなどで気分を盛り上げてくれるなど、みんなで楽しみながら撮影ができます。ドレス、着物などの衣装の種類もたくさん揃っているので、写真館に行ったら、まずはその衣装をチェックしましょう。みなさんはどんな衣装を着てみたいですか？

　自分のお気に入りを選んだら、次はヘアメイクです。髪の毛をきれいに、もしくはかっこよく整え、女の子ならお化粧をします。まるでお姫様、王子様のように変身できます。日本の多くの子どもたちから人気のアニメに出てくるヒロインやヒーローのような衣装や漫画のキャラクター、アイドルやロックスターのような衣装もあります。写真館のスタッフと相談しながら、衣装を決めて変身していく時間がとても楽しいと評判です。衣装やポーズを変えて、何パターンも撮影してもらうこともできます。

　お店によっては、撮影する空間の種類もたくさんあります。記念日をイメージした背景やおとぎの国のような小物を加えて撮影された写真は、撮影した後すぐパソコン画面で確認します。気に入ったものだけを選んで現像してもらうシステムになっています。子どもの撮影にお父さん、お母さんだけでなく、おじいちゃん、おばあちゃんも付き沿うこともあり、楽しい家族イベントのひとつになっています。

　さらに、最近は自然な表情を撮ってくれるスタジオも話題です。ふとした表情やしぐさを撮影してくれますので、まるで雑誌に載っているような写真を撮影してくれます。毎年の成長や記念に写真集のような仕上がりになると、ママたちからも問い合わせが多く、１年先まで予約が埋まっているという人気の写真館もあります。

特別な日だけではなく、気軽に

　写真を撮影するのは、特別な記念日だけではありません。もっと気軽に、子ども写真館を利用する人も増えています。
　毎年、子ども写真館で家族写真を撮影してもらうという「ファミリーフォト」や出産前のマタニティ姿を写真に残す「マタニティフォト」、グループで撮影する「お友達撮影」なども人気を集めています。

（注）
お宮参り：男の子は生後31日目、女の子は生後32日目に成長を祈る行事。
百日祝い：子どもが生後100日頃に行う儀式。一生食べ物に困らないように願います。
ももの節句：毎年3月3日に女の子の成長を祝う行事。
端午の節句：毎年5月5日に男の子の成長を祝う行事。
七五三：子どもの成長にともない健康を祈る儀礼。一般に男児は3歳と5歳、女児は3歳と7歳で行う。
成人式：満20歳になった男女が大人になったことを自覚し、自ら生き抜くという節目の年齢を祝い、励ます祝典。