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流行通信

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序


画像

(© Khara / GAINAX)



 1995年から96年にかけて日本で放映された大ヒットテレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』から10年が過ぎても、伝説的な人気は変わらず、2007年9月には「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」が公開されました。映画は、「序」から始まる全4部構成。テレビシリーズと同じところから物語が始まり、しかし最後にはまったく新しい結末を迎えるという完全な新作です。


 物語はセカンド・インパクトと呼ばれる大災害後の第3新東京市が舞台です。その大惨事から復興しつつあった人類は、使徒と呼ばれる恐ろしい敵に襲われていました。どんなミサイルも通じないこの強敵と戦えるのは、人型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオンだけ。この巨大な人造人間のパイロットとして選ばれた主人公の中学生・碇シンジは、同じくパイロットになった同級生・綾波レイとともに人類を守るための厳しい戦いの日々を送るのです。


 「『エヴァ』はくり返しの物語です。主人公が何度も同じ目に遭いながら、ひたすら立ち上がっていく話です。わずかでも前へ進もうとする意志の話です」


 と語る庵野秀明総監督。物語では、シンジの心のあり方が丁寧に描かれています。自信のなさや友達とうまくつき合えないやりきれなさ、エヴァンゲリオンを発明した父親との対立。戦闘を前にして恐ろしさに震えながらも「逃げちゃダメだ」と自分を懸命に励ましたり、パイロットに選ばれたという運命に対して「なんで僕なんだ…」と悩んだりもします。


(2007年12月更新)