Web Japan > Kids Web Japan > 日本語 > 流行通信 > おおきく振りかぶって
(C)ひぐちアサ・講談社/おお振り制作委員会
試合中のピッチャーとキャッチャー、バッターの間に流れる一球ごとの心の動き。そしてチームメイトたちの優しさや反発、思いやりやいらだちなど、高校球児たちの心の様子を細かく表現したマンガ「おおきく振りかぶって」がアニメ化され人気を呼んでいます。原作は人気漫画家・ひぐちアサの作品。
やっぱりオレなんかだめなんだ...」「実力ないし、性格悪いし...」「みんなオレのせいで中学野球楽しくなかったよね」。
私立中学・三星学園で野球部に入った三橋廉は、おじいさんが学園理事だったため「ひいき」でエースになり、チームは3年間負け続けました。おかげでチームメイトにひどく嫌われ、廉は「人に嫌われたくない」という恐怖心と自信のなさで、おどおどした性格になってしまいました。
(C)ひぐちアサ・講談社/おお振り制作委員会
そんな自分を変えたくて、彼は中学卒業後はそのまま進学できる高等部へあえて進まず、埼玉県立西浦高校へ転校。新しくできたばかりの野球部に入りました。そこで頼もしい女性監督やキャッチャーとの出会いがあり、廉やチームメイトたちがたくましい野球選手に育っていく姿を描いています。
アニメで流れる効果音は、スタッフが本物の高校球児たちのグラウンドで録音してくるなど、野球を生で見ているようなパワーが作品の中にあふれています。
(C)ひぐちアサ・講談社/おお振り制作委員会
オレは今マウンドで勝負を楽しんでいるんだ――オレはここでホントのエースになる!!」
勝負の苦しい場面を乗り越えながら、弱かった自分を少しずつ変えていく廉の姿は、やっぱり自分に自信を持てず悩んでいる、たくさんの子どもたちを力強く励ましてくれているのです。
(2007年11月更新)