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ぽとりと落ちたしずく型の小さなお顔に、きらきら光る瞳。雲の上に生まれた雨粒の妖精「しずくちゃん」を主人公にした妖精キャラクターのファンタジー物語が、小学生の間で人気を呼んでいます。
大阪市にある文具メーカー「クーリア」の女性デザイナーが生み出したキャラクター「しずくちゃん」は、雨が降ると元気が出て、嬉しい時には頭からキレイな虹が出るという、不思議な男の子の妖精です。「しずくちゃん」が暮らす「しずくの森」にはお友だちもいっぱい。赤ちゃんなのに力持ちという、みるくの妖精「みるみるちゃん」や、自称「しずくの森」のアイドルで、おしゃれが大好きな化粧水の妖精「うるおいちゃん」、食べることが大好きでいつも大汗をかいている汗の妖精「アセオ君」、素直になれなくて、つい友達にいたずらしてしまう、どろんこの妖精「どろろん」など、様々な妖精キャラクターが一緒に遊んだり、ケンカをしたり、学校へ通ったりとにぎやかな毎日を過ごします。
2003年に最初の絵本「しずくちゃん」が発行されて以来、シリーズは現在まで全7巻、シールブックなどもあわせて270万部も売れているという大ヒットで、さらに06年10月からはアニメ番組「ぷるるんっ!しずくちゃん」が放送開始。「しずくちゃん」キャラクターのついたノートや鉛筆、シールなども小学生のランドセルをにぎわせています。
「顔とか色がかわいいから、しずくちゃんとうるおいちゃんが好き! しずくちゃんのついたピン留め、持ってるよ」
という小学3年生の弥依(やえ)ちゃん。4歳の弟、圭吾(けいご)くんも「しずくちゃん」が大好きで、姉弟が仲良く一緒にテレビ番組を見ています。
「テレビのお話の中で、しずくちゃんが風邪をひいて氷になっちゃった時、うるおいちゃんが氷にキスして溶かそうとしたんだよ。普通はそんなこと考えないから面白かった」
と弥依ちゃん。一方、圭吾君は汗の妖精「アセオ君」が大好きです。
「アセオ君はカレーが好きなんだけど、どんなカレーを食べてるのか知りたい」
と笑います。
愛らしい妖精たちが巻き起こす友情と冒険の物語は、年の離れた兄弟姉妹をそろって夢中にしてしまう魅力にあふれているようです。
(2006年12月更新)