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流行通信

昔のゲームが人気復活


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2005年、新機能を追加して登場した「野球盤DX」。((c) EPOCH CO., LTD.)

 テレビゲームがそれほど主流ではなかった時代にヒットしたファミリーゲームが再び人気を呼んでいます。代表的なのが「野球盤(ばん)」(エポック社)や「人生ゲーム」(タカラ)。家族で友達同士で、盛り上がっています。「お父さんたちには自分が子供だったころに夢中になったなつかしさがあるようですね。子どももいつもテレビゲームに親しんでいるのでかえって新鮮(しんせん)のようです」と、おもちゃの製造会社の人は言っています。


 1958年に生まれ、72年に「消える魔球(まきゅう)」の機能が登場して話題になった「野球盤」。球場の中でバネを使って投げる投手のボールをぜんまい仕掛けのバットで打ち、入った穴などでホームランやヒット、アウトが決まるボードゲーム(盤ゲーム)です。テレビゲームでは歯が立たないお父さんも、これは子ども達に負けられません。


 「人生ゲーム」は、1968年に米国のゲームを日本仕様で発売したボードゲームです。夢をつかむため、就職、結婚といった人生の節目を乗り越えていきます。その後日本版は独自の発展をとげ、世の中の動きやはやりごとに合わせて全体のテーマやマス目のコピーを変えて何度もリニューアルし、これまでに1000万個以上が売れています。また「ハローキティ人生ゲーム」「ドラえもんとのび太の人生ゲーム」やお笑い人気芸能人が登場する「人生ゲーム芸人魂」も作られました。


 このほか、樽(たる)の表面に開いた穴に短剣(たんけん)を刺(さ)していって、当たれば樽の上の人形が外に飛び出して勝ちというアクションゲーム「黒ひげ危機一発」(トミー)は、子どもたちがルールを逆にして「飛び出したら負け」として遊んでいるので、スリル満点です。


 画面だけが相手のテレビゲームと違って、ファミリーゲームは家族や友達同士でお互いの顔を見ながらのコミュニケーションがあります。どこかアナログののどかさがあるところが今、再び人気を集めている本当の理由かもしれません。みんなの国では今、どんなゲームがはやっているのかな。


(2006年2月更新)