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流行通信

ウォーキービッツ


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こうらを押すと歩くウォーキービッツ。(タカラトミー)

 手のひらにのるほどの小さなカメのおもちゃが、大変な人気を呼んでいます。のんびりマイペースに自分で歩みをとめたり、のろのろと歩く姿がかわいいと評判です。


 このおもちゃは、がん具メーカー「タカラ」が05年6月に発売した「ウォーキービッツ」。(タカラとトミーは合併して株式会社タカラトミーとなりました。)キャンディーをイメージした「オレンジ」「メロン」「ソーダ」などパステル系の6色があり、全長約5センチ。数カ月で約30万個を出荷するヒット商品になっています。


 歩く動作は、早くなったりおそくなったりと8パターン。「歩く」だけでなく、教えたリズムをまねして歩く、走る、電子音を奏でる、の4つのモードが小さな体につめこまれています。おもちゃとはいえ、機能はロボットのようです。


 こうらをつつくと、のろのろ、とことことおしりをふりふり歩き出す姿が何とも愛らしく見えます。こうらをこつこつと何度かリズムを取っておすと、そのリズム通りに歩いてくれるから不思議。友達のウォーキービッツとのレースでは、健気に走ってくれます。何だか見ているだけでほっとして、日ごろのつかれを忘れてしまいそうです。


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お友達とレースもできます。(タカラトミー)

 カラフルなかんの収納ケースが付いていて、ポケットやバッグに入れていっしょにお出かけもできます。またこうらにシールを張ったり、ネイルアートのように絵をかいてかざったりしてオリジナルのウォーキービッツを作ることもできます。11月にはこうらの着せかえとデコレーションが楽しめるドレスアップ・キットや、きらきらしたラメのこうらの商品も発売され、楽しさが広がりました。


 こうした楽しさと性能が海外でも認められ、2005年11月には米国の雑誌「TIME」誌で「05年世界で最も優れた発明品」の「ロボットカテゴリー」の部門で優秀発明品に選ばれました。タカラの商品としては、02年の犬語ほん訳機「バウリンガル」に続き2度目の入選です。


 いそがしい毎日の中で、ときには、とぼけたカメとのんびりしたひとときを楽しんでみてはいかが。


(2006年1月更新)