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流行通信
2005年12月

デコリを楽しむ「プリ帳」


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カラフルな飾り文字がいっぱいの「プリ帳」

 友達同士でとったプリクラを専用のノートに張り、シールや色鉛筆、カラーサインペンでかざりを書きこんだり、日記のように、その時の思い出を書きこんだり。「プリ帳」と呼ばれるノートは、女子中学生、高校生の間で大きな流行になっています。

 「プリ帳」のほったんは、小学生の間に流行している「シール帳」から。小学2、3年生くらいから女の子たちは専用ノートにいろんなシールをはって楽しみ、時には友達とシール交かんなどをして遊びます。小学高学年から中学生になると、友達といっしょにとったプリクラをノートにはるようになり、友達同士でのプリクラの交かんごっこも盛んです。

 高校1年生の渚(なぎさ)さんと愛美(まなみ)さんも、中学2年生くらいから「プリ帳」を作って楽しんでいます。
「友達といっしょにプリクラをとるのは大好き。自分のノートにはって、その時の出来事を書いたりしてます」
 と渚さん。ノートにはりきれないシールは空き缶などに貯めておき、友達同士で交かんしたりもします。
「ノートが一冊終わったときはすごくうれしい。学校の休み時間に書いたり、見せ合ったりしてます」
 と愛美さんは楽しそうに教えてくれました。

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「デコリ」用文具も人気

 最近では自己流で写真をトリミングしてはりつけたり、写真に絵がらを書きこんだりして、デコレーションのテクを競う女の子たちも出現。それらは「デコリ」と呼ばれ、中高生向けのティーン誌では「デコリ」テクニックやラメ入りサインペンなどの「デコリ」用文具を紹介しています。

 「デコリという言葉はここ3年くらいに出てきて、今では小中学生にかなり一般的になってます」
 小中学生を読者対象にした雑誌「ニコラ」の柴田静也さんは言います。
「ノートにプリクラをはって、デコレーションをしたり、日記を書いたり。その時に好きだった歌の歌詞を書いている場合もあります。最終的には小中学生時代の自分史のようなものになるんでしょうね」

 今だけの自分たちを記録する楽しみ。女の子たちの楽しい「プリ帳」遊びはまだまだ発展しそうな勢いです。

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