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流行通信
2005年9月

歯磨きサンバ


写真1
みんなで毎食後楽しくブラッシング(Suzuki Tomoko)

 時代劇でおなじみの俳優・松平健さんが、ちょんまげとキラキラ衣装で歌う「マツケンサンバII」。昨年暮れに大ヒットしたあのゴージャス・ソングに負けないほど明るく楽しい「歯みがきサンバ」が、福島県の小学生の間で人気を呼んでいます。

 2005年4月、福島県と福島県歯科医師会は、小学生の歯と口の健康づくりの教材の一環として「歯みがきサンバ」を作りました。作詞作曲、演奏は福島市内の歯科医師・木村篤さんが担当し、歌は福島市立清水小学校の6年2組の子ども達が吹き込みました。そして今年度の1学期から給食後の歯みがきタイムの音楽として、福島県内の小学校で広く使われています。

 「以前から給食後の歯みがき指導はしていたんです。でも『歯みがきサンバ』を流しながら歯を磨くようになって、曲が終わるまでの3分30秒間、落ち着いてブラッシングする習慣がついたと思いますよ」

 清水小学校の養護教諭・鈴木智子先生は言います。学校では「ドライ・ブラッシング」という歯磨き粉を使わない方法で歯磨きをするので、泡が口からこぼれることもなく、時間をかけて歯を隅々まできれいにできるのです。また歌詞には「歯と歯のあいだはよごれのすみか しっかりきれいにみがこうね」「だらだら食べるとお口の中のよごれた時間が長くなる 食事もサンバもリズムが大事」など、歯の健康に役立つ情報も含まれているので、いつのまにか虫歯予防の知識も身につく仕組みです。

 「クラスのみんなはけっこうサンバが好きみたい。音楽をかけないで磨いていた時は他の人としゃべったりして、ちゃんと磨けてなかった。曲をかけるとみんな笑って磨いてます」

 と、清水小学校6年生、吉田愛理ちゃんは言います。同じく6年生の高岡奈々さんは虫歯が1本もありません。

 「歯みがきサンバを流すようになってから、低学年の人が楽しく歯みがきしてくれるようになったと思います。私も甘い食べ物は好きだけど、朝昼晩、歯みがきしてます」

 サンバのリズムで、毎食、欠かさず楽しく歯みがき。これが虫歯予防の王道かもしれませんね。


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