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流行通信
2005年5月

かいけつゾロリ


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子どもたちに大人気のゾロリ(2005原ゆたか/ポプラ社・メ〜テレ・サンライズ・ゾロリエンターテイメント製作委員会)

 日曜日のあさ7時だというのに、子どもたちがテレビの前にくぎ付けになっています。これから始まる番組「まじめにふまじめ かいけつゾロリ」はぜったいに見のがせないのです。

 いたずらの修行をするために旅に出たキツネのゾロリは、子分のイノシシのふたごの兄弟をつれて、行く先々でいたずらをして事件をまきおこします。いたずらのためには努力をおしみません。いたずらに失敗して、相手に喜ばれてしまうことも多いのですが、ピンチにあうたびにするどいひらめきで切りぬけます。そんなゾロリの夢は、いつかいたずらの王者になり自分だけの城を建て、すてきな人と結こんすること。実現する日はくるのでしょうか?

 テレビではいま大人気のいたずらの天才ゾロリが最初に登場したのは本の中で、1987年のことでした。2004年12月には第36冊めが出ました。相手を“凍らせ”てしまうほどの“寒〜い”ダジャレを連発したり、いたずらの旅を続けるゾロリの姿をテレビで見て、日本中の子どもたちが学校でも家でもダジャレを連発するようになったほど、ゾロリは人気者です。

 川崎に住むサッカー少年藤居拓也くん(小3・8歳)は根っからのゾロリ・ファン。「テレビはもちろん毎週見ているし、本も読んでいるよ。いままで8冊読んだけど、テレビも本も『きょうふのサッカー』がいちばんおもしろかった」と言います。

 出版社には毎日のように子どもたちからの声が寄せられます。「正義のヒーローじゃないってところがかっこいいし、それがもっと悪者をこらしめてくれるからすかっとする」「どんでん返しがいっぱいあっておもしろいから、何回読んでもあきない」と、20年近くたった今でも人気はおとろえを見せません。2005年夏には第37冊めとなる「かいけつゾロリの大どろぼう」(仮題)が出る予定です。

 近い将来、きみの国でもテレビでゾロリを見られるかも。おっちょこちょいで意地悪だけど、なぜかにくめないゾロリの活やくを、みんなで応えんしましょう。

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