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流行通信 杉並アニメーションミュージアム | ||||||||
2005年3月5日にアニメーション専門のミュージアムが東京にオープンしました。 日本は世界最大のアニメ輸出国です。アニメは全国にある約400のスタジオでつくられていますが、そのうち70あまりが集中している東京都杉並区は、まさに「アニメのまち」です。そのシンボルとしてオープンした「杉並アニメーションミュージアム」は、実際に自分だけのアニメを作ったり、アニメにせりふを入れたりできる「体験できる」ミュージアムです。楽しそうですね。さっそく入ってみましょう。 まず目の前に現れるのが大きな年表。日本ではアニメーションは1917年からつくられていますが、今のように商業ベースに乗ってつくられ、定期的に上映されるようになったのは戦後のことです。映画館では、1958年から東映がつくった長編の作品が毎年夏休みに上映されるようになり、テレビでは1963年から手塚治虫(1928-89)の「鉄腕アトム」が毎週放映されるようになりました。このコーナーでは「日本のアニメの歴史」を、映像を含めたビジュアルな解説でわかりやすく紹介しています。 「アニメができるまで」のコーナーにあるアフレコブースに入ると、あなたは声優になれます。マイクとスクリーンがあり、スクリーンには手塚治虫の人気アニメ「ブラック・ジャック」の1シーンが映しだされます。ブラック・ジャック、もしくはピノコの役になり、動きに合わせてマイクに声を吹きこむと、その場で再生されるしくみです。母親といっしょに体験した安藤奈々さん(12歳・中1)は、「思ったよりうまくできてびっくり。でもお母さんのほうがじょうずでした。私ももっとうまくなりたい」と、ちょっぴりくやしそうでした。 「企画展示ゾーン」では、この日は「ガンダムワールド〜歴代の機動戦士」展が開催されていました。25年間にわたって活躍を続けた歴代のガンダムの世界を、パネルや展示、映像で紹介していました。プラモデルの展示を見つめていた高橋大輝くん(12歳・中1)は「ガンダム」の大ファンです。「シリーズに出てくるガンダムが全種類そろっているからすごい!」。この企画展に「あと2回は来たい」と言っていました。
館内にはほかにも150インチのスクリーンで作品を上映する「アニメシアター」、アニメに関する資料や、監督、プロデューサーらのインタビュー映像が見られる「アニメライブラリー」もあります。 体験できる展示が特徴のこのミュージアムでは「デジタルワークショップ」で、コンピュータで色をつけ、できあがったイラストをアニメとして動かすこともできます。将来アニメーターになりたいと思っている人は、ぜひ一度来てみてはいかがでしょう? |