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ハイテクジャパン

シールドマシン


パート1

地下にはふしぎがいっぱい

 東京などの大きな都市では、地下はさまざまな形で利用されています。地下にはたとえば、地下鉄やお店が並ぶ地下街(ちかがい)から、ガスや水道、電気など、私たちが生活していく上で必要なライフラインまでいろいろなものがあります。


シールドマシン

シールドマシンを横から見たところ。(C)大成建設株式会社


 かつては、地下のトンネルは、そのすべての部分を地面から掘(ほ)り下げていかなければなりませんでした。そのやり方だと、たくさんの時間とお金がかかってしまっていました。でも今では、日本の最先端(さいせんたん)の技術を活用した機械のおかげで、トンネルはとても効率よく掘れるようになりました。その機械の名前はシールドマシンです。トンネルを作るときに、くずれようとする土を押(お)さえつつ、地下を掘り進め、壁(かべ)を組み立てながらトンネルを作るという作業を一台で行うのです。そのため、工事にかかる時間も短く、かかるお金も安く、しかも安全に地下を工事できるのです。日本のシールド工法の技術は世界一です。日本のシールドマシンはとても正確で、わずか1メートルの厚さの壁をはさんで対向(たいこう)する二本の地下鉄のトンネルを作ることが可能です。


シールドマシンの前方には刃が取り付けられている。

シールドマシンの前方には刃(は)が取り付けられていて、回転しながら土を掘り、壁を作っていきます。さらに、使用する形にあわせてコンクリートを固めます。