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競技者には女性も多い(全日本弓道連盟)
弓は、狩猟の道具や戦闘の武器として1万年以上も前に使われ始めました。 奈良〜平安時代にかけては、弓は神を祭るときに用いる器具の一種として扱われ、宮廷行事に弓道が顔を出しています。
1543年、種子島(鹿児島県)に漂着したポルトガル人によって日本に初めて鉄砲(火縄銃)がもたらされると、武器としての弓の地位が低下しましたが、指導者階級である武士は大切な教養のひとつとして弓道の鍛錬に励みました。
伊勢神宮で開催された全日本選手権大会の様子(全日本弓道連盟)
弓道を通じて武士が体力・精神力を競う催し物として、江戸時代、京都の三十三間堂(蓮華王院の本堂)で「通し矢」が行われました。堂内の長細い空間(幅2.2m×高さ5m×長さ120m)を端から端まで射通すもので、放たれた矢が空間内の上下左右いずれも触ってもだめです。しかも、座した姿勢で一昼夜かけて、何本もの矢を次々に射なければなりません。
腕に自信のある武士が「通し矢」を願い出て記録を争いましたが、紀州藩の和佐大八郎は1万3053本を放ち、うち8133本を射通す大記録を樹立しました。
(全日本弓道連盟)
弓道は明治時代には学校教育に取り入れられ、以来、正課あるいは課外活動として多くの大学、高校、中学校で実施されています。弓道では、自分の力量に応じて弓の強弱を加減でき、その強弱は的中にあまり影響しないため、老若男女とも楽しめるスポーツとして普及しています。
かつて「通し矢」が行われた京都・三十三間堂では、現在は成人式の1月15日、数本の矢を60m遠方の的めがけて射る「全国大的(おおまと)大会」が行われ、毎年1000人以上が参加しているということです。