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昔から行われているやぶさめの様子を描いた絵(鶴岡八幡宮)
中世武士が狩に出掛けるときに着用した衣服(狩装束)に身を包み、騎手が 馬を走らせながら3つの的を次々に射るのがやぶさめです。鎌倉市の鶴岡八幡宮で 毎年9月16日、神社の祭礼の一つとして行われる「やぶさめ神事」が特に有名です。
現在のやぶさめの風景(鶴岡八幡宮)
中世までの武士には、全力で走る馬にまたがりながら弓を射る技術が要求され、馬術と 弓術を一体として体得する訓練方法の一つとしてやぶさめが始まりました。鎌倉幕府を開いた源 頼朝はこのやぶさめの研究と普及に努め、1187年に 「やぶさめ神事」を始めました。これは今日まで続いています。頼朝は、やぶさめを神社の祭礼の一つとして行うことによって、武士の精神力と信仰心を高めることを考えていたといわれます。
鶴岡八幡宮の遠景(鶴岡八幡宮)
お宮の構内を東西に走る約260mの馬場の両側に、青竹にはさんだ的(正方形の杉板)が3個、約70m間隔で立てられます。狩装束の射手が紅白の扇の合図で馬場に駆け込み、矢を次々に放ち、的を射ながら 駆け抜けていきます。この間、およそ十数秒。射手が矢を射る際、余裕がなくなって的を過ぎてしまったときは、その矢はそこに落としていき、次の的は次の矢で射なければなりません。3人の射手が次々に出場します。この やぶさめには天下太平の願いが込められており、当たった矢や的はお護りとして大切にされています。
