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折り紙といえば「鶴」が代表的。他にもいろいろ作れます。
紙でつくった「鶴」は、日本では誰もが一度は折ったことがある、よく知られた折り紙です。この折り鶴をみんなで協力して千羽折り、糸でつなげる「千羽鶴」は、日本では病気の友達の見舞いなどによく作られます。現在千羽鶴は、苦しさや悲しみをいやし、見る者に希望を与えるものでもあるのです。

江戸時代の本では、1枚の紙から折れる「連鶴」の折り方を紹介しています。(日本折紙協会)
さて、日本では昔から、鶴が長寿やめでたさの象徴とされてきました。現在「千羽鶴」といえば、一般に折り鶴を千羽折りますが、もともと「千羽鶴」の千羽とは「たくさんの」という意味で、1000という数字を意味するとは限りませんでした。
原爆の子の像(広島平和記念資料館)
「さだこと千羽鶴」という感動的な物語があります。それによると、主人公の佐々木禎子さんは、1945年8月6日、広島に原子爆弾が投下されたとき2歳で被爆し、それが原因で11歳の時に白血病になりました。禎子さんは、鶴を千羽折ったら願いがかなうという言い伝えをきき、「元気になりたい」という願いを込めて自分で一生懸命鶴を折りました。願いもむなしく、千羽折り終えることなく禎子さんは12歳で亡くなり、禎子さんの死後、同級生が残りの鶴を折り上げました。
平和を願う子ども達が折ったたくさんの千羽鶴が像を囲んでいます。(広島平和記念資料館)
また同級生は全国の学校に募金などの支援を呼びかけ、禎子さんを含む原爆でなくなった全ての子ども達のために「原爆の子の像」を作りました。今でもこの像の周りは、世界中から送られた沢山の千羽鶴で飾られています。「再び原爆でこども達が犠牲にならないように」という想いが込められ、「さだこと千羽鶴」の話は平和へのシンボルとなっているのです。
博物館内部(日本折紙博物館)
歴史の古い町である石川県の加賀市に、日本折紙博物館ができました。10万点もの折り紙の作品を展示している博物館です。折り紙教室の開催のほか、折り紙の世界をもっと楽しめるマルチメディアスペースもあります。
博物館の展示作品2例
「シンデレラの島」(日本折紙博物館)
「大名行列」(日本折紙博物館)
折り紙は海外でもその愛好者がたくさんいますが、海外の個人作品展示コーナーでは、世界20ヶ国からの作品が展示されています。日本の人とはまたひと味違う発想の折り紙の作品がたくさん展示されています。また小さな、小さな折り鶴の展示や、博物館がある石川県や近隣県の福井県でよく発見される恐竜の化石にちなんで折り紙で作った「きょうりゅうランド」のコーナーもあり、折り紙の恐竜がみんなを迎えてくれます。