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年中行事と着物 (2)

 そのほかにも女性の着物には多くの種類があります。生地が1枚のキャンバスのように着物全体に模様があしらわれた訪問着、裾と肩、袖の外側の部分にだけ柄がある付け下げなどの着物は、パーティに出席したり、お茶やお花の席、友人の結婚式に招待される時に着たりします。


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    訪問着(ほうもんぎ)
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    付け下げ
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    小紋(こもん)

(撮影:山本義昭 写真提供:世界文化社)


 細かい模様が着物全体にちりばめられた小紋(こもん)や、色柄が個性的な紬(つむぎ)などのカジュアルな着物は、おしゃれ着としても気軽に着られるものです。


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涼しげな色合いの夏の着物(左)と、濃い色調の冬の着物(中谷比佐子)

 また、着物では色で季節感を表現することも大切です。春は若草色などの淡い色調を中心に、夏は藤色や藍色(あいいろ)などの涼しげな色調で、秋は山吹色など色付いた葉の色をイメージした淡い色を使い、冬は黒や赤など強い色を使ったりします。お正月に神社に初詣をする時や、年上の方の所に伺うときにも、これらの着物に季節の色を取り入れます。


 また、夏の花火やお祭に着て行く浴衣(ゆかた)も、夏の着物として定着しています。昔からお風呂上がりに家の中で着る着物として親しまれてきましたが、最近では夏の風物詩として定着するくらいに、老若男女をとわず多くの人に着られるようになりました。素材は綿が中心で、柄は白地に紺色、または紺地に白色が代表的ですが、最近はカラフルな色使いのものも増えています。


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夏祭りの時などは、若い人々も浴衣を着ます。(中谷比佐子)

 季節や用途によって様々な形で着こなされる着物ですが、色使いや素材に工夫して着こなすことで、日本人は季節を愛する心を表現しています。