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日本の家では横にスライドさせて開け閉めする戸が多く使われています。大昔は場合に応じて衝立(ついたて)を置いて、大きな部屋を仕切っていました。そのうちその仕切りをかべにはめるようになり、それでは不便なので横にすべらせる溝(みぞ)がつけられて現在の形になりました。障子(しょうじ)は部屋の仕切りの総称(そうしょう)でしたが、木製のわくの間にやわらかく光を通す紙をはった明かり障子が主流になりました。
今は部屋の全面にたたみがしかれていますが、中世までは貴重品だったので、人が座るところにたたみを置くのがふつうでした。この座るところのたたみと寺で用いられた、わらの円座(えんざ)が発展したのが座布団です。座布団は美しい布のしき物でしたが江戸時代半ばごろから綿が入れられクッションのようになりました。
1920〜30年代の室内。写真中央に茶箪笥(東京都江戸東京博物館)
昔は食事の時には一人一人お膳(ぜん)という箱のようなものを出して食べていましたが、明治以降、中国や西洋の食事が取り入れられるとみなで囲む食卓(たく)が登場しました。ただ、和室では椅子を使わないので、外国のものよりかなり足の短い座卓が作り出されました。
家族で集い、食事をする居間が生活の中で重要になるにつれて食器やお茶などをしまう家具が置かれるようになり、もともとは茶道の道具入れだった茶箪笥(ちゃだんす)という名前がつけられました。
食卓にもなるこたつ(財団法人国際文化フォーラム)
たたみの上に座る日本では、冬には居間にこたつを置きます。こたつは中世の禅(ぜん)寺で始まったといわれ、昔は炭、今は電気の熱源をいれ、机を置いて上を布団でおおい、上に板を置いてテーブルとして使います。
中世の終わりごろの武家住宅から始まったものに床(とこ)の間があります。床の間は客間にあって、かけ軸(じく)という、つるしてかん賞する書や絵の巻物や、伝統的な生け方のお花をかざったりする場所です。
客をもてなす床の間の飾り(武者公路千家)
日本ではアジアのほかの国でも信仰(しんこう)されている仏教と、日本古来の神様の両方を家の中でまつっています。仏様はとびらがついたたんすのような形をした仏だんに、また神様は小さな神社のような形をした神だなに納めます。中にはお札(ふだ)が入っていて、部屋の天じょう近くにかざります。
それでは、日本の家に遊びに行きましょう!