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バーチャルカルチャー

弁当


日本人の暮らしと弁当

 お弁当は学校や会社などのほか、行楽、家庭の簡単なもてなしや多人数の会食にも多く利用されます。


 日本では、昼食には、給食の学校とお弁当を持っていく学校とさまざまです。お弁当を持っていく場合、お母さんが作ってくれることが多いのですが、女子のなかには頑張って自分で作ったお弁当を持参する生徒もいます。社会人でも、お弁当を持って通勤している人は少なくありません。


 お弁当を食べながら作った人の気持ちを思う。お弁当は作り手と食べる人のコミュニケーションの役割を果たしているわけです。特に夫のため妻が作る弁当を「愛妻弁当」ということがありますが、家庭で作ったお弁当は家族の愛の味と言えるでしょう。


 一方、働くお母さんが多くなったために、デパート、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、弁当専門店などでも弁当が売られるようになりました。定番の幕の内弁当のほか、中華弁当、洋食弁当など豊富な種類のお弁当が売られています。また飲食店でも、日本料理店に限らず、さまざまなレストランが持ち帰り弁当を作って売り出しており、レストランのシェフの味を自宅でも手軽に楽しめるようになりました。


 明治時代に駅で売られるようになったお弁当「駅弁」の数は、いま全国に2000とも3000ともいわれ、幕の内弁当、おすしのほか、各地の名産品を使った郷土色豊かなお弁当が味を競い合っています。かつて列車が駅に着くと、プラットフォームで待っていたお弁当屋さんが、お弁当を入れた箱を肩から下げて列車の窓越しにお弁当を売りに来ました。いまは鉄道もスピード化し、新幹線や特急列車等の窓の開かない電車が増えたため、停車駅の窓から駅弁を買う楽しみは失われましたが、駅の売店や車内販売で買う駅弁は、日本人にとって列車の旅の楽しみの一つです。