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ハイテクジャパン

ハイテクトイレ


優れたウォシュレットの技術

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改良が続けられるウォシュレット。写真はウォシュレットのリモコン装置。(TOTO)

 開発にあたっては、どの位置でお湯を噴射したらお尻をきれいに洗えるかを決めるため、多くの社員が便座に座ったりして実験台になりました。その結果をデータにして、ノズルの長さや最適な噴射角度を決めていきました。また、噴射されるお湯によるやけど防止のための、がまんできるお湯の温度の確認実験にも、上司・部下関係なく多くの社員が自ら実験の便座に腰掛けたそうです。そのときには、お湯の熱さに耐えかねてあげる社員の悲鳴が、社内に響いていたそうです。こうした社員の苦労の末、お湯の温度は体温よりやや高い位で心地よい38度と決まりました。その後改良が加えられ、現在は噴射する水圧に強弱をつけたり、使用後に自動的に臭いを吸い込む機能や、冬の寒い日に便座を温めるだけでなく、タイマーでトイレ全体を暖めておく機能などもあり、機能は多岐に渡ります。


 82年からテレビで放映した「おしりだって、洗ってほしい」というCMがヒットし、発売当初に比べ販売台数は3倍以上に跳ね上がりました。ライバル企業であるINAXが「シャワートイレ」を発売するなど、TOTO以外の企業も温水洗浄便座を発売し、日本政府の調査によると2002年3月末時点で一般家庭での温水洗浄便座の設置は、ほぼ2軒に1軒の割合となっています。