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流行通信

こまねこ


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©TYO/dwarf・こまねこフィルムパートナーズ


 少しずつ物を動かして一コマずつ撮影(さつえい)する「コマ撮(ど)り」という映像制作の方法を知っていますか。物づくりが好きで、コマ撮りに取り組むネコの女の子「こまちゃん」を主人公にした、コマ撮りの人形アニメ映画が人気を集めています。


 コマ撮りは、ストップモーション・アニメーションとも呼ばれ、古くからある映像制作手法の一つ。アカデミー賞を受賞した映画「ウォレスとグルミット」や、主にねん土を使った「クレイアニメ」もこの一種です。


 1秒間の映像に24コマの静止画を使用し、1コマずつ人形や背景、照明などを動かして撮影していきます。わずか数秒間の撮影に1日かかってしまうこともあります。長い時間、根気のいる作業を続けなければなりません。


 こまちゃんを主人公にした「こまねこ」はもともと、コマ撮りの撮影現場を知ってもらうために展示会用に制作された5分ほどの短編アニメでした。こまちゃんのかわいさが評判となり、文化庁メディア芸術祭でアニメーション部門優しゅう賞を受賞。長編の劇場版人形アニメになりました。


 主人公のこまちゃんは、山の上にある家の屋根裏部屋で、大好きな人形を使って、こつこつとコマ撮りを試みるネコの女の子。一生けん命で、優しい心を持ったこまちゃんの物語が、ほんわかと温かい気持ちにさせてくれます。


 もとは動かないぬいぐるみのはずなのに、映像では自由に動き回り、顔の表情やしっぽの先の動きまでとても自然に表現されているため、まるで生きているように見えます。


 作者は、NHKのキャラクター「どーもくん」で、アヌシー国際アニメーションフェスティバルの短編作品賞を受賞した合田経郎(ごうだ・つねお)さん。原作、かんとく、キャラクターデザインまでを一人でこなしています。1時間の長編人形アニメ「こま撮りえいが こまねこ」は5つのエピソードからなり、新しいキャラクターも登場しています。


 また、ぬいぐるみや絵本、キーホルダーなどのキャラクターグッズにもなっていて、「こまねこ」の世界が少しずつ広がっています。


(2007年3月更新)